トウキョウトガリネズミは世界最小の哺乳類の1つ。
今回は、トウキョウトガリネズミについて、
- 飼育が可能か?
- ペットして販売されてる?その価格は?
- 飼育する上での注意点
- 寿命
を調べました。
トウキョウトガリネズミをペットとして飼育できるか、販売価格が気になる方は是非チェックしていってくださいね。
トウキョウトガリネズミは飼育が大変!
トウキョウトガリネズミを飼育するのが大変なので、ペットに不向きです。
トウキョウトガリネズミを飼育を、むやみに捕獲してペットにしてはいけません。
とても飼育が大変ですし、ペット販売なんてもっての他です。
どんな風に飼育が大変かご紹介しますね。
体が小さいため代謝が良すぎる
体長2~4cm、体重1.5g~1.8gのトウキョウトガリネズミの心拍数は、1分間に1000回も刻むほど。
世界最小の哺乳類の1つと言われているほど小さなトウキョウトガリネズミの体には、エネルギーをあまり貯められないので、こまめに栄養を補給しなければなりません。
時々10分~15分程度の睡眠をとりながら、通常30分おきに、食事と休息を繰り返します。
食事をこまめに取らないと餓死してしまう
トウキョウトガリネズミは食事を2時間以上取らないと餓死してしまう可能性がかなり高いこと。
昼も夜も問わずに活動しているトウキョウトガリネズミは、バッタやコオロギなどの昆虫類やミミズ・クモなどを食べますが、エサがないと死んでしまいます。
1日に体重の3~4倍の昆虫のエサを用意して、こまめに与えるというのは、動物園の飼育員さんでも大変ですよね。
どこの動物園でトウキョウトガリネズミに会えるかはこちらの記事にまとめました。
かわいい画像と合わせてご紹介していますので、併せてご覧ください。
毒を持つ
さらに、自分よりも大きな昆虫をエサにしてしまうトウキョウトガリネズミは、生きたまま動けなくさせてしまう毒を持っています。
噛みついて毒を注入すると獲物を麻痺させることができるなんて、なかなか怖いですよね。
ですが、このトガリネズミの毒を何か医薬(鎮痛薬や麻酔薬)として使えるかもと、最近は研究をすすめている方もいるみたいですよ。
トウキョウトガリネズミのペット販売価格は?
上記で触れたとおり、トウキョウトガリネズミはペットとして不向きですが、販売されているのか販売価格を念のため調べてみました。
ですが、トウキョウトガリネズミは絶滅危惧種に指定されているため、販売されていません。
価格を調べても販売しているところは見つかりませんでした。
そもそもトウキョウトガリネズミは絶滅危惧種に指定されています。
公的機関のレッドリストにトウキョウトガリネズミは登録されていますよ。
環境省レッドリスト | 絶滅危惧II類 (VU) |
北海道版レッドリスト | 絶滅危急種 |
分類はよくわかんないけど絶滅しそうな動物ってことだね!
少し補足します。
「絶滅危惧II類 (VU)」というのは「絶滅の危険が増大している種」。
北海道版「絶滅危急種」とは、絶滅のおそれのある種の3段階のランクのうち緊急性が1番低い動物です。
つまり、トウキョウトガリネズミは、絶滅の恐れがあり保護が必要な動物ではあるけれど、そこまで緊急性は高くない動物ということです。
トウキョウトガリネズミは寒冷な地域に生息し、体が極端に小さいことから同属他種との競合に負け、偶然にしか捕獲できない幻の種と、約15年前までは考えられていました。しかしその後捕獲が可能になり、生態が徐々にわかってきました。必ずしも生態条件は不利にはなっていないことや、個体数も言われているほど少なくないことが明らかになりました。
多摩動物公園ホームページより引用
上記のように、最近の研究では、トウキョウトガリネズミはそれなりに生息している数がいるのではないかと言われていますよ。
トウキョウトガリネズミの寿命は?
トウキョウトガリネズミの寿命は1年から2年と言われています。
トウキョウトガリネズミは、まだ飼育下で繁殖に成功したことはありません。
詳しい生態についてまだ解明されていないのですが、
- 自然のもとでの寿命は約1年
- 飼育下での寿命は約2年
と言われているようですよ。
トウキョウトガリネズミは飼育可能?ペット販売(価格)まとめ
以上、トウキョウトガリネズミはペット販売されているか、ペット販売の価格、寿命についてご紹介しました。
トウキョウトガリネズミは、「東京」と名前がつくものの東京には生息していません。
主に北海道・道東地方の、笹や背の低い木が生えている草原や湿原周辺の草地などに生息しています。
さらに「ネズミ」ではなく、「トガリ」と呼ばれる細長い鼻先を持つモグラの仲間。
- 学名はSorex minutissimus hawkeri
- 和名はトガリネズミ目トガリネズミ科トガリネズミ属チビトガリネズミの亜種トウキョウトガリネズミ
- 標本に記された採取場所”Inukawa Yedo”は”Mukawa Yezo”‘の誤表記とする説が濃厚。
→そこから「北海道」なのに「東京」という名前になってしまった。
名前はややこしいですが、小さくてとても可愛らしい小動物でした。
多摩動物公園や北海道の近くにいる方は、是非会いに行ってみてくださいね。